最近、夏バテのように身体のだるさが取れないと悩んでいませんか? 実はその疲れ、食事の栄養バランスの乱れが原因になっているかもしれません。 とくに気をつけて欲しいのが、食後の「血糖値スパイク」という現象です。 今回は、知るだけで体質改善につながる「GI値」という言葉をわかりやすく解説します。

「GI値(グリセミック・インデックス)」という言葉を聞いたことはありますか? これは、食べ物を食べたあとに「血糖値が上がるスピード」を表した数字です。 数字が高いほど血糖値が急激に上がり、低いほどゆっくりと上がります。

  • 白米のGI値: 88(高め)
  • 食パンのGI値: 95(高め)

朝ごはんにパンを食べたのに、2時間目にはお腹が空いた経験はありませんか? それは消化と吸収のスピードが早すぎて、腹持ちがとても悪いからなのです。

「炭水化物は太る」と思っている人は多いですが、それは少し誤解があります。 選び方や食べ方を間違えなければ、基本的には太りにくいとされています。 太る主な原因は、食後に血糖値が急上昇する「血糖値スパイク」にあります。

一気に吸収された糖分はエネルギーとして使い切れず、脂肪として蓄えられます。 さらに、急上昇した血糖値を無理に下げようと体が働くことで、激しい疲れが出ます。 この時期特有の重いだるさは、実はこの血糖値の乱高下が原因かもしれません。

高血糖の状態をずっと続けてしまうのは、将来的にとても危険なことです。 血管がダメージを受け続け、糖尿病などの深刻な病気につながるからです。 最悪の場合、動脈硬化や心筋梗塞といった命に関わる合併症も引き起こします。

恐ろしいのは、血糖値が高くても初期段階では体に痛みがなく気づけないことです。 症状が出てから後悔しないためにも、今から食事を少しだけ意識してみましょう。 それだけで、将来の健康寿命をぐんと伸ばすことにつながるはずです。

(この食卓だと食事バランスすごく悪そうですが…)

「じゃあ、どんな物を食べたらいいの?」と迷う方へおすすめ食材を3つ紹介します。 どれもスーパーで手軽に買えて、毎日の食事に取り入れやすいものばかりです。

1. お財布にも優しくて健康的な「お蕎麦」

まず一番最初におすすめしたいのが、健康に良いと有名な「お蕎麦」です。 GI値が「54」と低いのに、高タンパクかつ低脂質な非常に優秀な食べ物です。 乾麺や冷凍のお蕎麦なら、安くて簡単に準備できるのでとても重宝します。

2. 腹持ちが良くてアレンジしやすい「パスタ」

勘違いされやすいですが、パスタのGI値は「65」と意外に低めです。 白米や食パンに比べると血糖値が上がりにくく、腹持ちも良いためおすすめです。 ただし、油がたっぷり使われているソースを選ぶとカロリーが高くなります。 ソースの脂質には十分に気をつけて、美味しくヘルシーに食べましょう。

3. ご飯に混ぜるだけで簡単な「もち麦」

白米にもち麦を混ぜて炊くと、全体のGI値を「65」ほどまで下げることができます。 朝ごはんにもち麦を食べると、お昼過ぎまでお腹が空きにくく元気に行動できます。 パスタやお蕎麦などの麺類に飽きてしまった方には、とくにおすすめの食材です。

炭水化物は美味しくて、私たちの体を動かすために絶対に必要な栄養素です。 炭水化物をまったく取らないような極端なダイエットは、辛いだけで長続きしません。 「最近疲れが取れないな」と感じたら、まずはGI値の低い食べ物を選んでみましょう。 毎日の食事を少し変えるだけで、疲れ知らずの元気な体を作ることができますよ!